作り始めてから2年間弱。どうやら無事に完成して公開することができそうです。
まさか、再び本腰を入れてゲーム作ることになるとは思ってもみませんでした。
このゲームを作るにあたって工夫したことは沢山あるんですけど、けっこう頭を悩ませたのが
キャラクタの背景設定です。
詳しくは
背景設定のページ
に記載していますが、よく見ると“悪人”がひとりもいません。
ゲームとしては何者かと戦う必要があるんですが、一方で「優しい世界」にしたかったんです。
最初は、たとえばライバルのVTuberがリスナーを誘拐して、それを助けに行くなんてことも考えたんですが、
なんか違うんだよなあ。誰かの「帰る場所」になる雪尾紺さんを表現したかったので、ウンウン悩んで
最終的に「クロ」というキャラクタが生まれたのでした。
イメージ元のイラスト、これはこれでがんばって描いたのですけれども、さすがに動きを付けることはできません。
さて、このイラストを描いたのと時を同じくして出会ったのが
「
プチコン4」です。
購入したのはもっと前なのですけど、気まぐれで触れてみたのがその頃でした。
プチコン4は、Smile BASICという言語を使って、Nintendo Switch上で動作するゲームを作れるソフトです。
触れてみて衝撃を受けました。プチコン4は本当に凄くて、ゲーム制作の入門者向けに
徹底的に洗練され尽くした仕様だと感じました。
語り始めると長くなるので割愛しますが、キャラクタ画像やBGMなどの素材がすべて同梱されており、
【プログラムを書くだけでゲームを完成させることができる】のです。
それで、ひとつの小手調べ作品を挟んで作ってみたのが、こちらです。
『魔女のコは塔を登る』 プチコンの公開キー:44AA314ND
制作期間が、仕事しながらの、たった5週間。
組み込みの各種の素材を使って、ゲームシステムについても制作期間がかからないような工夫を入れた結果
この期間で仕上げることが出来ているのですが、キャラクタの画像を自ら作り込んで、雪尾紺さんを
主人公としたゲームを作れたらカッコイイだろうなあ、みたいな思いはありました。
めちゃくちゃ大変な作業量になることは自明だったので、実際にやろうとは考えてていませんでしたけれども。
覚悟を決めて作り始めたのには、いくつかの理由とタイミングが偶然重なったことがありますが、
決め手は実家で放置されていた X68000 の実機がメンテナンスされて、再び手元に
戻ってきたということでした。
こちらが、そのX68000です。古いパソコンです。
2023年の年末、実家で放置されていたこのマシンですが、もともとは
そのまま修理もなにもせず、有効活用して頂けそうなどなたかに差し上げようと思っていたのです。
ところが、なんやかんやで最終的に、本体は送り返すので「使っていただければ嬉しいです」との展開に。
X68000は、1987年に発売され、主に1995年くらいまで日本国内のPC市場で活躍したホビーパソコンです
(雑誌Oh!Xの休刊を目安とするならば。諸説あり)。
その頃のマシンなので、インターネットに接続する機能なんかはありません。当時のゲームソフトを
動作させて遊ぶのもひとつの手なのですが、それは「使う」というには物足りない。何をすれば「使う」
ことになるだろう……で作り始めたのが、この作品になります。
紺さんの新衣装の衝撃、X68000 Z の発表、プチコン4との出会いと制作、実機のレストア。
こんなに色々な出来事のタイミングが揃うことってある?!
偶然にしては揃いすぎてないか、いや偶然なんですけど、これは神が「やれ」と言っているかもしれないね。
作るしかねェな!
いざ作るとなると、せっかく作るなら最大限多くの人に見て欲しいのでWindowsネイティブでも動くように
しておきたい。そんなわけで、Windows/X68000 両対応という、なかなかに尖った仕様での開発になったのでした。