あとがき

ゲーム作って公開しました

 作り始めてから2年間弱。どうやら無事に完成して公開することができそうです。 まさか、再び本腰を入れてゲーム作ることになるとは思ってもみませんでした。
 もともと、作りたいもののイメージはありました。それがこちらのイラストです。
 雪尾紺さんは多くの衣装をお持ちなのですが、いわば“基本”の姿になっているのが このお姿です。この衣装がお披露目されたときの衝撃たるや……それはさておき
  『刀持ってる!』
 雪尾紺さんは愛情強めの現世に顕現した稲荷神様なので、何か困ったことがあったら、 きっと手の届く範囲で助けに入ってくれるに違いない。そんなイメージを具現化したかったのがこのイラストです。
 ゲームとして、うまく表現できたかなあ……?

悪者がいないということ

 このゲームを作るにあたって工夫したことは沢山あるんですけど、けっこう頭を悩ませたのが キャラクタの背景設定です。 詳しくは背景設定のページ に記載していますが、よく見ると“悪人”がひとりもいません。 ゲームとしては何者かと戦う必要があるんですが、一方で「優しい世界」にしたかったんです。
 最初は、たとえばライバルのVTuberがリスナーを誘拐して、それを助けに行くなんてことも考えたんですが、 なんか違うんだよなあ。誰かの「帰る場所」になる雪尾紺さんを表現したかったので、ウンウン悩んで 最終的に「クロ」というキャラクタが生まれたのでした。

ゲーム制作を思い出すきっかけ

 イメージ元のイラスト、これはこれでがんばって描いたのですけれども、さすがに動きを付けることはできません。
 さて、このイラストを描いたのと時を同じくして出会ったのが 「プチコン4」です。 購入したのはもっと前なのですけど、気まぐれで触れてみたのがその頃でした。
 プチコン4は、Smile BASICという言語を使って、Nintendo Switch上で動作するゲームを作れるソフトです。 触れてみて衝撃を受けました。プチコン4は本当に凄くて、ゲーム制作の入門者向けに 徹底的に洗練され尽くした仕様だと感じました。 語り始めると長くなるので割愛しますが、キャラクタ画像やBGMなどの素材がすべて同梱されており、 【プログラムを書くだけでゲームを完成させることができる】のです。
 それで、ひとつの小手調べ作品を挟んで作ってみたのが、こちらです。
『魔女のコは塔を登る』 プチコンの公開キー:44AA314ND

 制作期間が、仕事しながらの、たった5週間。
 組み込みの各種の素材を使って、ゲームシステムについても制作期間がかからないような工夫を入れた結果 この期間で仕上げることが出来ているのですが、キャラクタの画像を自ら作り込んで、雪尾紺さんを 主人公としたゲームを作れたらカッコイイだろうなあ、みたいな思いはありました。
 めちゃくちゃ大変な作業量になることは自明だったので、実際にやろうとは考えてていませんでしたけれども。

作り始めたきっかけ

 覚悟を決めて作り始めたのには、いくつかの理由とタイミングが偶然重なったことがありますが、 決め手は実家で放置されていた X68000 の実機がメンテナンスされて、再び手元に 戻ってきたということでした。

 こちらが、そのX68000です。古いパソコンです。
 2023年の年末、実家で放置されていたこのマシンですが、もともとは そのまま修理もなにもせず、有効活用して頂けそうなどなたかに差し上げようと思っていたのです。
 ところが、なんやかんやで最終的に、本体は送り返すので「使っていただければ嬉しいです」との展開に。

 X68000は、1987年に発売され、主に1995年くらいまで日本国内のPC市場で活躍したホビーパソコンです (雑誌Oh!Xの休刊を目安とするならば。諸説あり)。 その頃のマシンなので、インターネットに接続する機能なんかはありません。当時のゲームソフトを 動作させて遊ぶのもひとつの手なのですが、それは「使う」というには物足りない。何をすれば「使う」 ことになるだろう……で作り始めたのが、この作品になります。

X68000 Zですと?

 さらに時を同じくして登場してきたのが、X68000 Zです。
 冒頭に書いた X68000 をミニチュアサイズにした、現代の復刻版です。こちら。  高さ15cmくらいのミニチュアになりつつ、オリジナルの X68000 のエミュレータが組み込まれており 昔のプログラムを動作させたり、新たに開発したりすることもできます。
 X68000は当時いろいろな人ががんばって、BIOSやOS、コンパイラなどのソフトウェア資産が フリーで合法的に扱えるようになっています。おかげさまで、開発を開始するための 経済的・ライセンス的なハードルがとても低いのです。

神が作れと言っている

 紺さんの新衣装の衝撃、X68000 Z の発表、プチコン4との出会いと制作、実機のレストア。 こんなに色々な出来事のタイミングが揃うことってある?!
 偶然にしては揃いすぎてないか、いや偶然なんですけど、これは神が「やれ」と言っているかもしれないね。 作るしかねェな!
 いざ作るとなると、せっかく作るなら最大限多くの人に見て欲しいのでWindowsネイティブでも動くように しておきたい。そんなわけで、Windows/X68000 両対応という、なかなかに尖った仕様での開発になったのでした。

作ったものについて

 経緯としてはそんな感じで作り始めた本作ですが、ゲームのデザインとしては 「魔女のコは塔を登る」を基本にしました。
 ゲームシステムは異なるものの、見比べるとよくわかると思います。それなりに、ゲームとして 楽しませる部分については組み込めたのではないかなあと思います。
 いまよく見てみると、敵キャラクタもかなり、、、かなり!!!デザインが引っ張られていて そっくりな子がいますね; 実際にはイメージしながらも何も見ずにドット手打ちしたんですが、、、これプチコン4の 二次創作も入ってるかもしれんですね。似すぎていたら、すみません……
 ところでこのゲームは、普段それなりにゲームをプレイする人が、初見で1~2回程度でエンディングに辿り着ける程度 の難易度を狙って作ったつもりです。実際狙い通りになったかは判然としませんけれども。
 同人ゲームって、よほど有名どころのゲームでないと、繰り返しプレイしてじっくり取り組むことの方が 圧倒的に少ないと思うんですよね、残念ながら。このゲームは“ファンアート”なので、ゲームを楽しむよりも どちらかというと「最後まで見てもらう」ほうを達成したくて、コンティニューは無制限、自キャラダウン後も その場復活にしています。起動していただけたあなた、是非最後まで見ていただけると嬉しいです。

謝辞

 ゲームを完成させるにあたって、だいたいのことは自分ひとりで出来るのですが、 音楽だけはどうしても自分で作れない当方です。
 Windowsでゲームを作る場合は公開されているフリーの音源も豊富で困らないのですが、 ことX68000になると、いまやZ-MUSIC用のフリーBGM素材なんてものは見当たらないのです。
 Xでその旨つぶやいたところ、楽曲の制作にご協力いただける旨のコメントが……?!?!
 権利表記のページにある通り、BGMは全曲Monyonsさんにより新規に作曲されたものです。 新規に!全曲!!ですよ!!! すごい曲数で全部ハイクオリティ。ぜひ多くの人に聴いてほしい。本当にありがとうございます。  

最後に

 色々書きましたが、なにはともあれ無事に公開できて良かったです。
 このサイトのトップページに書いた通り、これはゲームの姿をしていますが、本質的には 雪尾紺さんに向けた規模大き目のファンアートです。 雪尾紺さんご本人に見ていただくことで完結します。
見ていただけますように。あわよくば気に入ってもらえますように。

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