■雪尾紺さん
これはゲーム内の設定ということではなく紺さん自身のことですが、稲荷神さまなので(なので?)、いろんな姿に変化(へんげ)することができます。
詳しくは、雪尾紺さんの
YouTubeチャンネルなどを参照のこと。
本ゲームに登場するメインの衣装を筆頭に、OLの姿、天狐の姿、私服、チャイナメイドなど、とても多彩です。どのお姿も美しいので、このゲームで初めて知った方、ぜひ配信も一度見てみてくださいね。
ちなみに、このゲームの冒頭のストーリーで最初に出てくる紺さんのお姿は、
配信活動を始めた当初の初期の衣装です。袖口の緑色が一応の見分けポイント。朝、眠すぎて
力の消費が一番少ない姿での朝ごはん、みたいな感じです。
■クロ
ステージ3から登場する、騒動の原因を作ってしまっただけの、ただの子猫の猫又です。一応“敵”として登場しますが、悪意や野望はカケラほども持ち合わせていません。
元はただの子猫で、人の姿をした猫又になったのもごく最近です。なので、人の世の中のことも、立ち振る舞いも、よくわかっていない感じです。
イメージとしては小学校低学年くらいなのですが、人の姿になる前は「おじいさん」と一緒に暮らしていました。
■おじいさん
ゲーム内では、エンディングでクロが語る以外、全く登場しません。
クロのご主人で、クロのことを溺愛し、とてもとても大切にしていたのですが、
既にこの世を去ってしまっています。
この世を去る少し前、おじいさんは悟ります。「このままでは、クロを孤独にさせてしまう」。
クロのことをとても大切に思っていたおじいさんにとって、それは耐え難いことなのでした。
子猫が1匹で取り残されてしまったら、きっと生きていけない。
そう思ったおじいさんは、クロが猫又に変化(へんげ)する奇跡を起こし、この世を去っていったのでした。
■猫又について
猫又は、猫が人の姿に化けた妖怪で、尾が2つに裂けていることが特徴とされています。
一般的に、猫又は長く生きた年老いた猫がなるもので、
子猫はまだ妖怪になるだけの力もなければ理由もありません。とのことです。Web調べ。たぶん諸説あり。
クロは、人の世の中でせめて自分で生きていけるようにと、おじいさんの力添えにより
変化(へんげ)することができたということなのでしょう。一体何者なんだ、このおじいさんは。
■クロの生活基盤について
「人の世の中には色々なルールがあるので、子猫が何の知識もなく、
ただそのまま猫又になったとして、逆にツラい思いをさせてしまうかもしれない。」
そう思ったおじいさんは、クロが人の世の中で生きていけるように、いろいろ手をまわしました。
まず、役所に届け出る書類を×××××して、クロを自分の実の子であったということにし、住民票を登録し、
クロ自身を名義とした銀行口座を作ったうえで大金を振り込み、資産の相続を全てクロに向け、
可能な限りすべての費用を銀行引き落としにしたり、インターネットの契約を行ったり以下略。
そして、おじいさんは最後に自分の葬式まですべてを手配しきっていたので、クロの目からすると、目覚めたときには
「いつの間にか一人になっていた」ように見えたのでした。
■クロの生活について
クロが住んでいる家や着ている服などは、おじいさんからの贈り物です。
動きやすくて丈夫な服が良かろうということで、パーカーを着ています。
ズボンは、はいたり脱いだりが難しいかもしれないのでスカートです。
インフラも食べ物も、ひとまず全てが揃っているので生活には不自由しないですが、
状態としては小学生の低学年の子が、家で“おるすばん”しているのと大差ない状況です。
必要なもの全てが整っている状態ではあり、正直なんの不自由も無いといえば無いのですが、
自立して生活スタイルを作り上げるには……クロはまだ幼すぎるのです。
■インターネットでクロが見たもの
エンディング中の絵から明らかですが、クロがみかけたのはVTuberさんの雑談配信です。
みんなでワイワイしながら笑い合っている姿は、クロにはとても魅力的に見えたのでした。
ただ、仕組みなどを理解していたわけではないので「バーチャル?世界?なに?」となっています。
それで、見よう見まねで「マネ」してみた結果が今回の騒動というわけです。
見よう見まねで“世界”を作れてしまうの、クロはクロで何者なんだ。
■敵について
クロは結局、謎の力で自分の世界を作り、誰かを呼び寄せて楽しく過ごしたかっただけなのです。
それで、呼び寄せられたのがVTuberのリスナーたちなのでした。
呼び寄せられたといっても、なんとなく「バーチャル」っぽく精神だけが呼び寄せられた感じです。
リスナーの「楽しい気持ち」はクロの元に呼び寄せられ、現実世界には「ちょっとしんどい気持ち」が
取り残されました。
取り残された実体と、ちょっと疲れたストレスが組み合わさって、現実世界で「モンスターに見える」
現象になったのが、本作品の「敵」にあたります。
■敵を倒すということ
街中に現れる敵を紺さんの剣で薙ぎ払うと、リスナーは正気を取り戻して現実世界の生活に戻っていきます。
紺さんは、歪みを正常化するだけで人体を傷つけない剣の振るい方をしており、斬られたリスナーがケガを
したり傷ついたりすることはありません。
ゲーム中の紺さんの視点からはわかりませんが、紺さんが敵を倒すたびに、クロが呼び寄せたリスナーたちは
クロの元から現実世界に戻されていったわけです。だから、ステージ3で出てくるなり、クロは紺さんに
敵意むき出しだったわけです。自分を邪魔する存在でしかなかったのです。
■ステージが進むと敵が強くなるのは何故
ステージが進むと、敵が強くなっていきます。
このゲームは、朝の時間帯から始まり、ステージが進むと時間が経過していきます。
敵はリスナーの「ちょっとしんどい気持ち」の表れなので、朝はまだマシで、夕方になっていくにつれて
強大になっていくのです。
みんな、毎日がんばっててえらい。
■後半ステージのクロ
ゲーム後半のステージでは、クロも徐々に状況に感づきはじめます。
「これ、なんか違うような??」
もしかしてあの女のひとは、自分を邪魔しにくる悪いヤツじゃなくて、自分のことを
叱りに追いかけてきているんじゃないか?もしかしてボク、何か悪いことしちゃったの??
怖くなってしまったクロは、よくわからないまま怖気づいてパニックになり、
逃げるようにしてうずくまってしまいます。その気持ちが、終盤のステージの風景を作り上げています。
■クロを囲むおいなりたち
ゲームのラストでは、文字通り閉じこもったクロのまわりを、たくさんの“おいなり”たちが囲んでいます。
わけもわからず連れてこられた“おいなり”たちですが、クロと遊んで境遇がわかっていますので、
閉じこもってしまったクロを心配しています。
■ハグする紺さん
紺さんからすると事情は全くわからなかったものの、何か困っている様子の猫又の女の子を放っておけず、
クロのもとに駆けつけます。どうして良いかわからなくなって身動きが取れなくなっている
クロに手を差しのべ、優しく包み込んでハグする紺さん。クロにとっては、久しぶりに
人肌に触れた瞬間だったことでしょう。
泣きやむまでに、どのくらいの時間が経ったのかはわかりません。気持ちが落ち着いたので
暗い世界は崩壊し、エンディングでの背景は現実世界の自分の部屋に戻っています。
■救いになった紺さん
生活に何の不自由ないものの、生活能力があるわけではなかったクロは、
家で“おるすばん”しているのと大差ない状況だったわけです。
そんな中、インターネットで見つけたVTuberのライブ配信は、クロにとって
寂しさを紛らわせる癒しの時間になっていたかもしれません。しかし、それでクロの
境遇自体が変わるわけではないのでした。
クロには、そもそもの境遇に対する手助けが必要だったわけです。
そこに駆け付け、手を差し伸べる雪尾紺さん。頼ることができる大人のお姉さんと出会い、
新しい“帰る場所”を示されることは、クロにとっての救いになったのでした。
■その後のクロ
その後のクロの様子は、エンディングの最後に示されます。
「ただいま~」といって紺さんのもとに駆け寄るクロ。普段は自分の家に住んでいて、
お社に帰るときの挨拶として「ただいま」と言っているのか、はたまた引っ越して一緒に暮らして
いるのかは、わかりません。
いずれにしても、クロには心の拠り所ができ、安心して暮らすことができるようになったことでしょう。